少女都市からの呼び声、考察

★この記事では全体通しての好きなとこメモ&私なりの解釈をとりあえず記録したものです。(長いです)

 

大阪公演の観劇記録的な日記⬇

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横たわった田口の横顔…ウッ…好き…

手術用の白いガウンを着た自担…ルーズソックス(違)の自担…そそる…

肉眼で見える距離でも、暗いのとスカートに隠れてて意外とすね毛とか足の怪我とかは見えにくい。大阪の頃にはだいぶ薄くなってたな傷跡。

新聞にも大きく載っていた、乞食の人達とオテナの塔を見上げるシーンが好きだった。なんか…似合う。色合いとか、土埃とか。ほんとにこの世界の住人みたいに感じた。

口からピンポン玉出したあと「…え?」ってはっきりと呟くのは後半からなのかな?前半はなかったような。

「稼ぎはあるんだね!?」「じゃんじゃんよ!」(あのポーズ)「パチンコじゃあるまいし!」

「保険証というインターメディアは上手くできてんだ。ちょっと会社の金ちょろまかそうったってそううまくはゆかない」

「兄さんが頭に湯気立てて怒るような人ではありません!」で子宮虫ちゃんが田口の頭の上にぽわ〜ぽわ〜って湯気作ってるのかわいすぎたな〜🤦‍♀️

ジャケットかぶされて「息ができないだろ!」「前が見えないだろ!」ってかわいかった。

「だって妹が心配なんだ!(ぴょん!)」のジャンプがいつも安田くんって感じで可愛かったよね。おちり。

アンポンタン山脈(声裏返る)

歌ってる時とか肉眼で手の甲とかめっちゃ見た。あの手、ふにゃっとやわらかそうだけどごわついた男の人の手なのが好き。

汗だくで暑いでしょ、と上着を脱がせて田口の胸に耳をぴったりつけて心臓の音を聞く雪子…田口も同じように雪子の体を抱き寄せて胸に耳を当てる、この流れの湿っぽさが良かった…雪子が我が子を抱く母親みたいにも思えたな…そのまま押し倒した所でカラッとした笑いになるバランスが絶妙で安心もしたんだけど、続きも見たかったよ…←

短刀で指を切る時、激痛で正気じゃなくなっていく感じ凄かった…やばすぎて白目剥いてなかったっけ…徐々に力がなくなってって気を失っていくの…でもお酒浴びて復活するの安田くんらしくて笑った。

現実に戻ろうとする時にべそかく雪子を田口が抱きしめるところが好きだったなぁ。大目に見て🥹

雪子は最初から最後までめちゃくちゃかわいかったし歌も身のこなしも演技も凄かった…「雪子」だった…踊るシーンは自担差し置いて見てしまった。

あ、さすらいの歌の時の田口は私の中ではちょっと解釈違い…(笑)歌を直前に追加してくれたのは嬉しかったけど、あの場面だけやたらキザというかかっこつけるからなんか本編の田口と繋がらなくて違和感あった…笑。本人はかっこよかった!

本当はもっと感想書きたいけどとりとめもないのでこの辺で。

知里ちゃんが安田さんにどんなアドバイスをもらったのか知りたい。

 

 

ここから下は私なりの解釈を含む考察になります。

 

 

子宮虫の白いスカートの中が血で真っ赤なのを見て思ったけど、表と裏的な対比が多く散りばめられてるような気がして、そういう部分を探すのも面白いかもとおもった。
真っ白い服を着た雪子が田口の血を浴びて赤く染っていくところなんかも印象的。(他にもラムネのビー玉と瓶、男と女、夢と現実、赤い血と白い牛乳など…ちょっとむりやり?w)そういえば登場時の服の色も、田口が黄色で雪子が青だったな、、補色?(ゴッホ?)

 

冒頭の奇形児の話が微妙に本編と繋がってないという話を友達としてたんだけど…母親の体を食べて大きくなる胎児=田口の体を食べて育った雪子…??子宮の外に同じ環境を作ってやれば育つことは可能=田口の体内が子宮の役割を果たしていたという意味?
田口が胎児の時に妹を取り込んでそのまま育った…と捉えると田口が奇形児と言えなくもないかな?生殖能力がどうとか排除しているとかいう話はどこにつながるんだろう…

そもそも産まれてこれなかった双子の妹というのもあくまで看護師が話していただけの仮定の話でしかないし(多分)、本当に胎児の時に妹が存在したのかどうかは重要じゃない気がする…

ただ田口の頭の中には雪子という妹がいた。

田口は有沢に想いを寄せていて、だからビンコを忌み嫌うと同時に女性性に憧れとか妬みに近い気持ちもきっとあって、そんな複雑な思いから生まれたのが雪子というもう1人の自分で、髪の毛は観念の結晶。
2人が同じ髪色、髪の長さなのも同じ人間だから…

会話から想像するに、もしかしたら脳内では昔から雪子と暮らしてたり…?それで先に雪子が有沢を好きになったから田口もそうなってしまったとか…いやこれはただの妄想ですが。

田口が赤いリボンとピンポン玉を口から出すシーンは、そのまんま生理と出産。
夢の中で雪子の子宮をガラスにして子供を産めなくしてしまうのは、すぐ母親になってしまう女たちへのアンチテーゼ的な意味もあるだろうけど男である自分を投影してもいる?
ベッドから起き上がったとき手術の傷をおさえたまま動き回るけどそのお腹を抱える仕草が子宮をおさえているようにも見える。パンフのお腹をおさえた田口の切なさと優しさをたたえた表情も、見る度に私の子宮をえぐってくる。
あと雪子、現実に現れてから有沢に必要以上にくっついて抱きついて体に触れるのが…田口が有沢にそうしたかった事を叶えるように見えて切ない。
田口が目覚めた時に夢の中の雪子のことをよく覚えてないと言ったのは、ほんとに覚えてないのかもしれないけど、自分の思いに区切りをつけるためかも…?(これはいつ世帯を持つのかという質問からも伺える)


考察が捗ります🍙

 

 有沢のセリフが好き。
「おかしい事や楽しいことをお腹の中に隠した何かに伝えようとしている」

「それをとったらあいつはどんなふうに笑うんでしょう?」

お腹の中に隠した大切な何かを取ってしまったら、あいつは今まで通り笑えるのだろうか。自分に笑顔を見せてくれなくなるのではと…そんな不安があったんですか…!?←

でも田口はあの弓なりの笑い方をしてる時は、笑ってる振りをして嫉妬で苦しんでいたのかもしれないと思うと切ないな。


見ていて自然と感情移入してしまうのはビンコだった。

「だって、私、女だもの。」
有沢が選ぶのは田口ではなく自分と言い切る根拠は、愛とかではなく、女であるただその一点なんだなーと🥺誰も愛さないでね、って釘さすとことか、自分が捨てられるかもという恐怖や予感があったんだよねーーーやっぱり有沢の心の中に誰か(おそらく田口)が居るのを感じてたんでは😭
雪子と話す有沢を見て狂ったように「私に飽きたのね!!!」と叫んで泣き出したのも、ただのメンヘラじゃないよ←
ちなみにこのシーンのビンコ、雪子が現実に戻る時に「こわいよぉ〜!!」と泣いて訴えた姿と重なった。

田口と雪子も、有沢とビンコも、元々はひとつだったけど割れてしまったビー玉なのかもしれないと思った。
結局、割れてしまったビー玉はビー玉と言えるのだろうか?

 

てか連隊長の満州の話と、田口と雪子たちを繋いでるのがフランケ醜態とオテナの塔なんだけど、結局オテナってなんなのか、不勉強すぎて…
あたたか〜いオテナ👐👀
そもそもなぜ連隊長たちはオテナを目指していたのか。

今度ちゃんと調べてみるか…

 

 

今まで生命とか性に対して自分なりの感性を持って絵とかファッションで表現してきた安田くんがこの役に出会ったのも不思議な縁だな。まあそもそもはジュリエット通りからここに繋がるわけだから、それが最大の御縁だわね。

 

やすだくん以外がこの役をやるのも見てみたい。テントで六平さんバージョン見たけどあの時は世界観やテントの空気感に飲まれていたのと桟敷席のしんどさでよく覚えていない。若衆公演行きたかったよ…平日…

 

1ヶ月経ってもわんさか感想が湧いて出てくる面白い作品だ〜

戯曲は図書館に返却しちゃったのでそろそろ自分で買うか〜。まあだいたい覚えてるけどな。笑

 

 

 

ラムネとかビー玉とか、モチーフが夏らしいのも良かったよね〜。